假名遣い
ハ行の音韵史
ハ行()の歴()史()的()な音()韻()変()化()は色()んな研()究()がされているが、現()在()でも未()解()決()問()題()となっている。次()に書()くのは通()説()だ。[1]
時()代()
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語()頭()のハ行
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語中()・語末()のハ行
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音()韻()変()化()
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奈()良()時代以()前()
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/pa/, /pi/, /pu/, /pe/, /po/[2]
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-
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奈良時代頃() (A.D.710—794)
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/ɸa/, /ɸi/, /ɸu/, /ɸe/, /ɸu/[3]
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/p/ が /ɸ/ に変()わる
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平()安()時代中()期() (A.D.10th)
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/ɸa/, /ɸi/, /ɸu/, /ɸe/, /ɸo/
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/wa/, /wi/, _, /we/, /wo/[4] あるいは /β̞a/, /β̞i/, _, /β̞e/, /β̞o/[5]
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語中・語末の /ɸ/ が /w/ や /β̞ / になる
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鎌()倉()時代 (A.D.1185—1333)
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/wa/, /i/, _, /e/, /wo/ あるいは /β̞a/, /i/, _, /e/, /β̞o/
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単()語の語中・語末の「ひ・ゐ」と 「へ・ゑ」が唇()音()を失()う
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江()戸()時代初()期() (A.D.17th)
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/ha/, /çi/, /ɸu/, /he/, /ho/
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/wa/, /i/, /u/, /e/, /o/
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単語の語中・語末の「ほ・を」が唇音を失()う 语头の /ɸ/ が /h/ や /ç/ に変わる
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現代のハ行は、過()去()に /p/ ➝ /ɸ/ ➝ /h/ と言う変化を辿()ったと言われている。唇()が緩()む(唇を使()わない)方()向()に変化しているで、この変化を唇音退()化()(Lenition)と呼()んでいる。
ハ行转()呼()とは、平安時代中期ごろ、語中・語末のハ行音の /ɸ/ がワ行音近()い /w/ や /β̞ / へ変化した現()象()と言う。このようにして成()立()したワ行音をハ行転呼音と言う。
历史的假名遣い
平安時代中頃までの仮名遣いは、書()かれている文()字()(表()記())と発()音が一致()していた。然()し、時代が下()るに連()れて発音が変化して行き、書かれている文字を全()てそのままでは読まなくなりた。
歴()史()的()仮()名()遣()いは、明()治()以()降()、「現代かなづかい」(1964年())制()定()されるまでに行()われていた仮名遣いであって、平安時代の中頃以()前()の表記を基()準()にしている。
歴史的仮名遣いの読み方には、次()のようなルールがある。
(1) ハ行
(1-1) 単語の頭()以()外()のハ行は、原()則()として「ワ・イ・ウ・エ・オ」( /β̞a/, /i/, /u/, /e/, /o/ )と読む。
川()( /kaβ̞a/ ) → 川()
恋()( /koi/ ) → 恋()
思()ふ( /omou/ ) → 思()う
上()( /ue/ ) → 上()
多()し( /o
oɕi/ )
→ 多()い(ク活()用() → 口()語()の形()容()詞()の活用)
川()( /kaβ̞a/ ) → 川()
恋()( /koi/ ) → 恋()
思()ふ( /omou/ ) → 思()う
上()( /ue/ ) → 上()
多()し( /o
oɕi/ )
→ 多()い(ク活()用() → 口()語()の形()容()詞()の活用)
(1-2) ハ行が語頭にある場()合()は、そのまま「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」( /ha/, /çi/, /ɸu/, /he/, /ho/ )と読む。
(1-3) 複()合()語・派()生()語であって、元()の単語の語頭がハ行である場合も、そのまま読む。
月()日()( /t͡sukiçi/ ):「月」と「日」からなる複合語。
打()ち払()ふ( /ut͡ɕi
haɾau/ )
:接()頭()語「打ち」が付いた「払ふ」の派生語。
月()日()( /t͡sukiçi/ ):「月」と「日」からなる複合語。
打()ち払()ふ( /ut͡ɕi
haɾau/ )
:接()頭()語「打ち」が付いた「払ふ」の派生語。
(2) ワ行
「ゐ」、「ゑ」、「を」は、それぞれ「イ」、「エ」、「オ」( /i/, /e/, /o/ )と読む。
田()舎()( /inaka/ ) → 田()舎
声()( /koe/ ) → 声()
男()( /
otoko/ )
→ 男()
田()舎()( /inaka/ ) → 田()舎
声()( /koe/ ) → 声()
男()( /
otoko/ )
→ 男()
(3) 連()母()音の長()音化()
ア列()音・イ列音・エ列音に「う」が続く場合は、次のように読む。
(3-1) ア列音 + 「う」 → オ列長音 ( /a/ + /u/ → /oː/ )
- ex.申()す( /moː/ ) → 申()す
(3-1) ア列音 + 「う」 → オ列長音 ( /a/ + /u/ → /oː/ )
- ex.申()す( /moː/ ) → 申()す
(3-2) イ列音 + 「う」 → 〇ュウ ( /i/ + /u/ → /juː/ )
- ex.美()しう( /ɕʲuː/ ) → 美しゅう (「美しく」のウ音便)
(3-2) イ列音 + 「う」 → 〇ュウ ( /i/ + /u/ → /juː/ )
- ex.美()しう( /ɕʲuː/ ) → 美しゅう (「美しく」のウ音便)
(3-3) エ列音 + 「う」 → 〇ョウ ( /e/ + /u/ → /joː/ )
- ex.手()水()( /t͡ɕʲoː/ ) → 手()水()
(3-3) エ列音 + 「う」 → 〇ョウ ( /e/ + /u/ → /joː/ )
- ex.手()水()( /t͡ɕʲoː/ ) → 手()水()
次の例()のように、「う」の代わりに「ふ」が続く場合も、同()じようにして読む。(「ふ」は語頭でないので、「う」に置()き換()えて考()えることができる。)
扇()( /ouː/ ) → 扇()
急()( /kʲuː/ ) → 急()
今()日()( /
kʲoː/ )
→ 今()日()
扇()( /ouː/ ) → 扇()
急()( /kʲuː/ ) → 急()
今()日()( /
kʲoː/ )
→ 今()日()
(4) 「くわ」「ぐわ」はそれぞれ「カ」「ガ」と読む。( /ku.wa/ → /ka/, /gu.wa/ → /ga/ )
菓()子()( /ka/ ) → 菓()子()
栄()華()( /
ga/ )
→ 栄()華()
菓()子()( /ka/ ) → 菓()子()
栄()華()( /
ga/ )
→ 栄()華()
言叶の单位
文节
单语の分类
复合语·派生语
- ↑ [1][2]
- ↑ 無()声()両()唇()破()裂()音, Voiceless bilabial plosive
- ↑ 無声両唇摩()擦()音, Voiceless bilabial fricative
- ↑ (有()声)両唇軟()口()蓋()接()近()音, Voiced labial–velar approximant
- ↑ 両唇接近音, Voiced bilabial approximant