魔力供給はTYPE-MOON傘下のR18ゲーム作品『Fate/stay night』およびその派生作品で使用される用語。
サーヴァントがマスターやその他の経路から魔力を補充する際に行う行動を指す。
《Fate/stay night』の主人公衛宮士郎召喚が不完全であったため、そのサーヴァントであるセイバー彼との間の魔力パスが繋がっておらず、他のマスターのようにサーヴァントの現界維持や戦闘消費のための魔力を供給することができなかった。さらにセイバーは珍しく霊体化が不可能であったため、普段は大量の食事を摂ることで魔力を維持していた。宝具を一度使用した後、セイバーは明らかに魔力不足に陥り、いつ消滅してもおかしくない状態となった。原作ゲームでは強敵に対抗するため、士郎とセイバーは魔力パスを開通させ、短時間でセイバーに大量の魔力を補充することを決意する。
においてTYPE-MOON世界において、第二要素は魂、第三要素は精神である。魔力は大源(マナ)と小源(オド)に分けられ、オドは精気、生命力、個人が保有する魔力であり、環境中のマナと対をなす。
聖杯戦争において、英霊が現界するための魔力は聖杯から供給されるが、現界の維持は基本的にマスターから供給される。しかし、中には人間の魂を喰らうことで充足を得る存在もいる。霊体であるサーヴァントは本来、魂と精神を糧として自身の能力を強化し、他人から小源(オド)を奪うべき存在である。ライダーやキャスターは魔力を供給できるマスターがいなかったため、度々このような行為を行っていた。アーチャーは契約が切れた後、自ら埋蔵していた礼装を回収し、野獣の生肝を食べることでオドを回復させた。ギルガメッシュは教会の地下にいる孤児たちの苦痛を利用し、電池のような効果で魂と精神を摂取し、10年もの長きにわたる現界を維持していた。
一方、Fateルートの森での戦いにおいて、セイバー陣営には外部から魔力を得る手段がなかった。そのため、セイバーと「体液交換」という方法でパスを通し、魔力を補充することになった。このシーンにおいて、体液交換の方法は双方の
『Fate/stay night』においてセイバーの人気が他のヒロインよりも遥かに高いのと同様に、「補魔」という事象の知名度も他のルートより遥かに高く、後に他のルートでの同様の行為(刻印移植など)や、他のACG作品における類似の行為をも「補魔」と呼ぶようになった。
(実際、『Fate/stay night』の他のルートでも同様の補魔行為は行われており、例えばUBWルートの士郎と凛などが挙げられる。「補魔」はある程度、作者がR18シーンを正当化し、唐突さを感じさせないようにするための設定であると言えるだろう。)
その派生作品において、クラスカードを核とするクロエ現界に必要な魔力は、キスなどの方法でイリヤや美遊を中心とした他者から小源(オド)を得ることで賄われている。
このネタは2004年の『Fate/stay night』発売に伴い発生したもので、当初はプレイヤー間の隠語であった。それ以前の「魔力補充」あるいはその略称である「補魔」は、本来ファンタジー作品の愛好家やオンラインゲームの魔法職プレイヤーたちの日常用語であった。2010年代頃から、比較的語弊の生じにくい「セッ○ス」の代名詞として、その影響は次第に中国語圏全域へと拡大していった。