今宵も語って聞かせましょう。めくるめく千の物語のその一つ」
「彼はアリババ。億万長者を夢見る、貧乏だが働き者の青年です」
「教えてくれ、シェヘラザード!幻の楽園オアシスはどこにあるんだ!」
「おにーさん超イケメンだね。テンアゲすぎー!写真撮ろ!」
「早速世界観壊すな!…魔法のランプを持ってるな。」
「その関わっちゃいけない人に会った時の対応やめろ!」
「勧誘じゃない!その魔法のランプについて教えろ!」
「テンテンってやっぱ超すげーんだね。今までよりもテンポ良くね?」
大蛇マジヤバたん!インステ上げたら1000ええな確実じゃね?
「それは二つの願いを使うことになるが、よろしいか?」
「承知した。では明日、主の家の前で待ち合わせるよう手配したぞ。」
「皆が今何を考えてるかが分かる。今までにはない感覚で芝居ができる」
「三つの願いを叶えてしまったランプの魔人は消えてしまい、
「またか。同じ名前なだけで、ボクはただの荷担ぎ。」
「シンドバッドって名前のくせにー(セリフ詰まる)」
「大人になりなよアリババ、幻の楽園なんてないんだよ。
一発逆転で億万長者になんかなれないんだって。真面目に働け」
「始めの頃の稽古で足手まといとか言って、悪かった」
「ううん、天馬くんが沢山お芝居のこと教えてくれたから。」
かわいそうな目で見るな!これ何でも見える象牙のメガネだろ?
いや、普通の望遠鏡でしょ。それなりに遠くは見えるけど。
また会ったな。三つの願いを叶えてやろう。さあ願いを言え
「幻なんだから存在するわけないじゃん。現実見ろよ」
「魔人、お前の力で、俺を今すぐシェヘラザードのところへ連れていけ。」
「真実を知ったアリババはシェヘラザードを問い詰める」
「ババっち、言い方。ヘラぴーにもきっと事情があるんだって」
「教えろ!シェヘラザード!何行かかってもいいから」
「それでは今宵も語りましょう。愚かなシェヘラザードの身の上を」
「(王のフリ)ふはは。この世の美女は皆私のハーレムに入るのだ」
「それでヘラぴー、オアシス見つけた人としか結婚しないって」
「それももう終わり。さっき王の使いが来て、明日ハーレムに入れられ
「(王のフリ)もう待ちきれん!いいからシェヘラザードを連れてこ
だから、アラジンやシンドバッドの伝説を聞かせたの」
今ならわかる。咲也の言ったこと。仲間と心を一つにする。
今ならわかる。監督の言ったこと。完璧じゃないけど最高の芝居。
テンテンと、ゆっきーと、むっくんと、すみーと、俺で!
幻の楽園なんて嘘つかないで、もっと早く相談すれば」
シェヘラザードが王と結婚できないようにしてくれ!」
「そっか!結婚してれば王のハーレムには入れない!魔人あったまいー」
「こうして王との結婚を免れたシェヘラザードとアリババは結婚し、
「…お前の寝物語がねーと、もう安眠できねーんだよ」
「沢山喋ったら喉が渇いたわ。水汲んできて、アナタ」
「それでは今宵も語りましょう『3歳のアリババと壮大なおねしょ』」